【マイラーズC&フローラS/騎手データ】福永騎手、池添騎手に見られた『極端』な傾向とは | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【マイラーズC&フローラS/騎手データ】福永騎手、池添騎手に見られた『極端』な傾向とは

新着 ビジネス
【マイラーズC&フローラS/騎手データ】福永騎手、池添騎手に見られた『極端』な傾向とは
  • 【マイラーズC&フローラS/騎手データ】福永騎手、池添騎手に見られた『極端』な傾向とは

25日は東京競馬場でフローラS(GII、芝2000m)、阪神競馬場でマイラーズC(GII、芝1600m)が行われます。


フローラSは例年と比べて変化はありませんが、マイラーズCは京都競馬場大規模改修のため、10年ぶりに阪神競馬場で行われるため注意が必要です。


それでは気になる両重賞の騎手データを見ていきましょう。


◆【フローラS/データ攻略】ソダシを止める馬は?「内枠」「出世時計」から浮かび上がる2頭の可能性


■『一発』なら大野騎手 戸崎騎手が優秀な成績


まずは2000年以降のフローラSの成績データを基に、今年のフローラSに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。


[2000年以降]フローラSの騎手別成績


馬券圏内突入こそありませんが、人気と着順のバランスが優れているとデータが示すのが大野拓弥騎手です。


2006年には18番人気のミルキーウェイで掲示板まであと一歩に迫る6着と好走。また、過去7回の騎乗中6回は人気以上の着順に騎乗馬を導けていますね。


今年は前日14時時点で14番人気のララサンスフル(牝3、美浦・大竹)に騎乗予定。大野騎手が跨る以上、人気がないからと切ってしまうのは危険かもしれません。


そして前日14時時点で5番人気のスノークォーツ(牝3、美浦・大竹)に騎乗を予定する戸崎圭太騎手も優秀な成績を記録しています。


2017年のフローレスマジック(2番人気3着)、2018年のノームコア(5番人気3着)、2019年のウィクトーリア(3番人気1着)と騎乗機会3連続で複勝圏内を維持できており、安定感抜群。


スノークォーツは押さえる必要がありそうですね。


■川田騎手、デムーロ騎手はやや頼りない


ここからは人気馬に跨る騎手のデータを見ていきましょう。


今年は昨年の阪神JFで3着に好走したユーバーレーベン(牝3、美浦・手塚)、デゼルの半妹で2戦2勝のオヌール(牝3、栗東・友道)の2頭が人気ですが、ユーバーレーベンに騎乗する川田将雅騎手、オヌールに騎乗するM.デムーロ騎手とも、人気に比べると着順の落ち込みが目立ちます。


また、フローラSは人気と着順のバランスがイマイチな騎手が多いため、騎手買いするには不向きな重賞かもしれません。


過去の騎乗数、過去の連対率も考慮した場合、戸崎圭太騎手よりも優れる騎手は見当たりませんでした。


■『馬体』ならパープルレディー


フローラSは久々に主観的要素の強い「馬体解析」という観点から注目馬を1頭取り上げます。


今回、注目馬として推奨するのが、9番パープルレディー(牝3、美浦・奥村武)です。


体全体のバランス、脚の長さ、胴の長さなどから、おおまかな距離適性を判断することができますが、この馬は人に置き換えると『マラソン選手』のような馬体をしています。


無駄なく体全体が引き締まり、脚が長くてスラッとしていますよね。


いわゆる『ステイヤー体型』に該当する馬で、距離が延びれば延びるほどいい走りをしてくれそうです。


2000mのフローラSは勿論のこと、2400mのオークスでも期待できそうです。その走りに注目してみてください。


■『阪神』のマイラーズCなら池添謙一騎手が浮上


続いてはマイラーズCの騎手データです。


まずは2000年から2011年まで阪神競馬場で行われたマイラーズCの成績データを基に、今年のマイラーズCに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。


[2000年-2011年]マイラーズC(阪神開催)の騎手別成績


本来は阪神時代のマイラーズCで飛び抜けた成績を残す岩田康誠騎手をピックアップする予定でしたが…。残念ながら土曜の阪神競馬で粗暴な行為が発覚したため即騎乗停止に。


そのため、5鞍以上の騎乗経験がある騎手から改めて見ていくと、池添謙一騎手も上々の成績を残せていることがわかります。


平均人気が8.3と高くはないため、連対率はそこまでですが、人気通りの走りが見込める状況にありますね。


池添謙一騎手は、人気のエアロロノア(牡4、栗東・笹田)に跨りますが、データからは嫌う必要はなさそうです。


一方、阪神時代は騎乗馬の質を考えると乗れていなかったのが福永祐一騎手です。


2004年のサイドワインダー(2番人気4着)、2011年のゴールスキー(2番人気15着)など人気に応えられないレースが見られました。


ここで京都時代のマイラーズCの騎手データも見ていきましょう。


[2011年-2020年]マイラーズC(京都開催)の騎手別成績


阪神時代と打って変わって、福永祐一騎手が驚異的な成績を残す一方で、池添謙一騎手の着順の落ち込み具合が目立ちます。


今年も京都でマイラーズCが行われるようなら、福永祐一騎手が買い、池添謙一騎手が危険とジャッジするところでしたが、冒頭で触れたように今年のマイラーズCは阪神で行われます。


そのため京都時代のマイラーズCは参考程度にとどめた方がいいかもしれませんね。今回は阪神時代のデータを重視し、池添謙一騎手をデータ注目騎手としてピックアップします。


◆【フローラS/追い切りジャッジ】調整順調「S」評価のユーバーレーベンは勝ち負け必至


◆【マイラーズC/枠順】過去10年で5歳馬が4勝 データ傾向「ローテ・脚質・世代・枠順・人気別」


◆【フローラS/枠順】ユーバーレーベンの2枠は過去10年で3勝 データ傾向「ローテ・脚質・枠順・人気別」


著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》
page top