伊藤美誠、陳夢に完敗で平野美宇との差は34.5点変わらず　パリ五輪へ厳しい状態で全日本選手権へ【WTT女子ファイナルズ】

「WTT女子ファイナルズ2023」は16日、女子シングルスの準々決勝が行われ、伊藤美誠は世界ランキング3位の陳夢（中国）と対戦。0－3でストレート負けを喫し、ベスト8で敗退した。

■第2ゲーム以降は一方的展開に

前日のアドリアーナ・ディアス（プエルトリコ）戦では勝利を収めたものの、試合後は体調不良を明かしていた伊藤。この日はその影響か、序盤に陳夢に4連続ポイントを奪われるなど苦しい展開に。第1ゲームは追いすがったが8－11で失う。

第2ゲーム以降は完全に陳夢のペースとなり、伊藤はトーンダウン。陳夢のサービスを読み切り合わせたフォアも外れるなど2－11で追い込まれる。迎えた第3ゲームも開始から5連続ポイントで陳夢が優勢。そのまま6－11で押し切られ、ストレート負けを喫した。

伊藤は試合後、前日に続いてのどの不調を訴えた様子で登場。「今大会に入ってから体調が良くなかったなか、勝つことができて良かった」とディアス戦での勝利を振り返りつつ、「陳夢選手が少し楽な展開になった」と相手のペースに乗せてしまったことを悔やんだ。

伊藤はこれでパリ五輪選考ポイントは変わらず、2位平野美宇との差も34.5ポイント。3大会連続五輪に向けては厳しい状態のまま来年の全日本選手権に挑むことになる。

（Y.Imoto／SPREAD編集部）